映画「SHAME -シェイム-」のあらすじ・ネタバレ感想:

引用元:SHAME-Searchlight Pictures https://www.searchlightpictures.com/shame/

こんにちは。hideと申します。

今回は映画「SHAME -シェイム-」についてお話ししようと思います。

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R18の官能ドラマになっています。

【SHAME -シェイム-】の作品紹介

本作は、2011年に公開されたドラマ映画。

ポルノ中毒を抱える兄と自傷癖のある妹の心の闇と葛藤を描いた作品です。

内容が内容なだけに作中では性描写が多く、日本ではR18指定がついています。

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官能系って、性描写ばかりで本質がよくわからない作品が多い気がするよ。

でも、この映画に限っては大丈夫!

本作の神髄は2人が背負う精神的な苦悩。

過度に性描写が苦手な方以外には、おススメできる作品です。

評価も高く、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、英国アカデミー賞英国作品賞などにノミネートされています。

【SHAME -シェイム-】のあらすじ

ニューヨークで暮らすビジネスマンのブランドン(マイケル・ファスベンダー)。

仕事も、金も、容姿もすべてが恵まれた彼には、心の中に1つの恥(shame)があった。

それは、異常なまでのポルノ依存症

毎夜のように家に娼婦を呼んだり、行きずりの相手とセックスをしたりする。

自宅だけでなく、職場でも自慰行為やハードポルノの閲覧をやめられない。

そんな彼の元にある日、妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がり込む。

彼女もまた、恋愛依存症とリストカット癖という問題を抱えていた。

共に生活する中で、次第に衝突しあう二人。

ぶつかり合う二人の生活は、次第に思わぬ方向へと流れてゆく。

2人が抱えた闇を静かに、けれど確かに炙り出す傑作。

【SHAME -シェイム-】の監督

本作を手掛けたのは、スティーヴ・マックイーン

初の長編映画「ハンガー」でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞をはじめ、英国アカデミー賞新人賞など数多くの映画賞を獲得。

本作「SHAME -シェイム-」の次に発表した「それでも夜は明ける」では、第86回アカデミー賞9部門にノミネートされ、作品賞と助演女優賞を受賞しています。

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「それでも夜は明ける」は当時、すごく話題になりました。
私も鑑賞しましたが、ものすごいエネルギーを感じる作品でした!

私は、「それでも夜は明ける」を通じてマイケル・ファスベンダーが好きになり、彼の作品を探す中で、この映画「SHAME -シェイム-」に出会いました。

2作を通じた感想は、マイケル・ファスベンダーとの相性がとても良い!

スティーヴ・マックイーン監督は人の心に潜む静かな闇をものスゴく上手く描く方だと思います。

監督が作る非言語の描写と、演技派(個人的には)のマイケル・ファスベンダーの演技がマッチしていると思いました。

【SHAME -シェイム-】のキャスト

主人公 役

・ブランドン・サリヴァン:マイケル・ファスベンダー

X-MENの若かりし頃のマグニートーの印象が強い方も多いと思います。

私は、「それでも夜が明ける」で演じた奴隷主役が好きでした。

主人公の妹 役

・シシー・サリヴァン:キャリー・マリガン

ライアン・ゴズリング主演の映画「ドライヴ」で、子持ちの人妻役を演じていました。

その他の出演

・デイヴィッド(ブランドンの上司):ジェームズ・バッジ・デール

・マリアンヌ(ブランドンの同僚女性):ニコール・ベハーリー

【SHAME -シェイム-】の感想・考察

ここからは映画を見て思った感想を書いていきます。
多少のネタバレを含みますので、注意してください。

物語に映る「性」について

この物語は、ある男の「性」を示した作品です。
ですが、全く作中で卑猥さを感じる事はありませんでした。

理由は2つあると思います。

1つ目は、苦しみのはけ口としてポルノを描写しているから。

作中では、主人公が妹と衝突する度に自分を傷つけるような性行為を行ったり、心を知った同僚女性に対しては不能になってしまう等の場面があります。

このような性行為と心が深くリンクしている描写は、ポルノへの依存=主人公の心の闇 という構図をとても分かりやすく浮き上がらせています。

そのため、卑猥さよりも、主人公の哀しみや過去への推察の方が大きく映るのではないか?と思います。

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行為時のブランドンの表情はどれもとても苦しそうにみえました。

2つ目の理由は、映画の世界観にあると思います。

物語の舞台は、冬のニューヨークのオフィス街。
彼らの住む世界は非常にオシャレで、季節性からかどこか冷たい空気を帯びて映ります。

色彩で見ても、主人公の服や部屋などはブルー系の色合いが多く、ニューヨークの街との統一感があります。

この統一感をもった世界観のおかげで、作中に映る「性」は卑猥ではない、ある種の美術的な見え方をしているのだと思います。

兄妹に何があったのか?

この映画を見た方が1番気になる事ではないでしょうか?

作中では、二人の過去に何があったのか明確に語られる事はありません。

いろいろなレビューを見ると虐待、とりわけ性的な虐待を受けていたのでは と考察されています。
私も恐らくそういったものなのではないかと思います。

妹のシシーがバーで歌う「ニューヨーク、ニューヨーク」。
その歌に涙をこらえきれない、主人公のブランドン。

この歌は、悲しい思い出を抱えた小さな町を出て、大都市ニューヨークで成功するという旨を歌っています。

また、物語の終盤ではシシーがブランドンに向けてある言葉を伝えます。

私達は悪い人間じゃない、悪い場所にいただけ

これらの事から、やはり生まれ育った町でトラウマになる出来事があったのだど推察出来ます。

その結果、人を愛せなくなるブランドン。彼は過去を捨てたいがために妹に冷たく当たります。

ですがその一方で、唯一の兄を頼りにし、2人で生きていくことを望むシシー。

唯一の兄妹であるにも関わらず、二人の心がバラバラなのは見ていて辛いものがありました。

物語の終盤、シシーがおこした自殺未遂により、ブランドンはようやく彼女の大切さに気がつきます。

彼は再び、人を愛する事が出来るようになるのでしょうか。

【SHAME -シェイム-】のまとめ

本作は、ポルノ依存症を抱えた主人公とその妹の生活、葛藤を描いた作品でした。

誰でも「生きにくさ」は抱えていると思います。

それでも生きていかなきゃいけない私達にとって、この作品は他人事では片付けられない、重みのある内容だと思います。

私の中で、かなり上位に食い込むほど良い作品でした。

また、作中の色合いや音楽もとても美しく、監督の作り込みを感じることが出来ました。

私は劇伴の「ゴルドベルク変奏曲」にハマってしまいます。知らない方はぜひ!

では、次回!

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